2016年12月15日

抜けた歯の治療に適した矯正治療と虫歯治療

歯が抜けた部分は、通常、義歯か、ブリッジか、インプラントで治療することになりますが、たまたま、矯正治療を受けるタイミングと重なれば、インプラントもせずに、かつ、矯正治療にとっても、進めやすい場合があります。

左上の歯が、1本抜歯になり、しばらく、仮の歯をくっつけておられた患者様が、矯正治療を希望して来院されました。

 

 

検査で、上あごが出っ歯になっていること、下の歯並びもガタガタしていること、などから、抜歯矯正が適応と判断され、ちょうど抜けたままになっているスペースを使って、矯正治療をすれば、インプラントなどの治療もしなくて治療が進められる診断結果になりました。

また、歯と歯の間の虫歯も術前のレントゲンで確認されていたため、丁度いいタイミングで、横から、虫歯治療ができ、歯をなるべく削らずに治療することもできました。

矯正治療の術後

京都 北山吉川歯科クリニック 矯正治療については、当クリニックの矯正HP、または治療ブログ矯正歯科(歯列矯正)を参照してください。 
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ブリッジのやり変えのためのインプラント

欠けてしまった、前歯のブリッジのやり変えを希望して来院されました。

ブリッジの再治療をするにあたり、全部がつながっているため、

  • やり変えが大掛かりになる。
  • ブリッジを支える歯が虫歯や歯周病でボロボロになっており、ブリッジのやり変えではなく、入れ歯かインプラントの支えも必要になってくる可能性がある。
  • 残せる歯を、なるべく抜かずに再生させる必要がある。

これらを考慮して、治療を進める必要があるため、十分な検査を行い、治療の診断、計画を立て、治療を行いました。

 

 

治療としては、

  • なるべく歯を抜かずに残す
  • 虫歯と歯周病とかみ合わせをきちんと治す
  • 将来、今回の治療のきっかけのように、歯のどこかにトラブルが生じた場合、その部分だけ簡単に治療やリカバーなどのトラブル解決ができるようにしておく。

以上の点を含めて治療を行いました。

 

上下のブリッジを外し、腐ってしまって、残せない歯以外は、すべて、なるべく抜かずに残し、虫歯や、歯周病をきちんと治療し、さらに、それらの歯が、治療後、長く健康な状態に保てるよう、歯が、もともと無かった部分と腐ってしまっていた部分にのみ、にインプラントを入れ、治療を終えました。

治療は、1本づつの歯になっているため、日々のお手入れもしやすく、万が一、どこかの歯が悪くなっても、その部分だけ治療すればいいだけのメンテナンスがしやすい状態にして完了しました。

 

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スマイルラインと歯の色を考慮したインプラント治療

前歯のブリッジの審美性が気になり来院されました。

レントゲンで、歯周病の問題や心配はない反面、虫歯の治療も必要でした。

前歯のブリッジがつながっているため、患者様の若い年齢も考慮し、治療の審美性だけでなく、将来的にメンテナンスやお手入れがしやすく、再治療も容易な方法として、メリット、デメリットを考え、インプラントを取り入れて治療することになりました。

審美性と、かみ合わせ、残っており骨の状態もきちんと調べ治療に取り掛かりました。

ブリッジを外し、天然の歯の部分の虫歯治療をきちんと行い、インプラントの治療も行いました。

仮の歯ので、スマイルラインや、かみ合わせをチェックします。

ほかの虫歯もきちんと治療するだけでなく、奥歯は、前歯のかみ合わせの支えのための重要な関係があります。

一旦、治療を終了しましたが、患者様から、前歯の色が、1本気になるとのことで再治療することになりました。

黒い部分は、治療前の着色部分で、虫歯ではないという理由と、歯の神経を守るために、削らずにおいていましたが、セラミックの歯の色に、透けて影響するため、なるべく、歯の神経を傷つけないように、慎重に、着色を取り除き、その部分を白くカバーし、再度セラミックの差し歯(セラミッククラウン)の治療をやり直しました。

 

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2016年12月14日

抜歯、歯根手術などの外科治療を回避するための根管治療

他の歯科医で歯の根の問題を指摘され、来院されました。

初診時の口腔内や、自覚症状はみられませんでしたが、レントゲン像、特にCT像で鼻腔直下まで大きくなりかけている歯根嚢胞が認められました。

このような場合、通常、抜歯による治療が適応になると考えられますが、歯を抜かずに残したい場合は、歯根嚢胞を摘出する手術が選択されます。

しかしながら、この状態の場合、歯根嚢胞の摘出術を行っても、ブリッジの中の虫歯が進行しすぎて、一本歯が抜けている場所と同じ状態になっており、少なくとも、前歯6本は近いうちに抜け落ちてしまうことが考えられます。

そのため、虫歯治療、根管治療、歯周病治療、レーザー治療、審美治療を併用して、歯を抜かずに、歯根嚢胞を治癒させ、さらに、前歯を審美的に健康に回復させる治療を行いました。

取り急ぎ、歯が抜けたままにならないようにしながら、基礎治療が勧めるよう仮歯を装着します。

そのあと、虫歯治療、根管治療、歯周病治療、レーザー治療を行います。

次のアポイントで、傷が回復したことを確認しながら、虫歯治療、根管治療、歯周病治療、レーザー治療を続けます。



次のアポイントでも、全体の回復を確認しながら、虫歯治療、根管治療、歯周病治療、レーザー治療を続けます。この時点で、差し歯の歯ぐきの黒ずみもほぼ消失し、きれいにピンク色に回復してきます。

根の内部の基礎治療をきちんと行いながら、虫歯治療、根管治療、歯周病治療、レーザー治療で歯を回復させます。


 

基礎治療がきちんと終えたところで、レーザーによる、歯周組織と、審美治療を行います。




最終の歯を入れる前に、CTで治癒の状態を確認します。



鼻(鼻腔)下の穴(歯根嚢胞)が消失し、骨が再生しました。

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歯科用レーザー治療を併用、応用した根管治療

根管治療の再治療の場合、多くは、その歯の歯根(歯の根っこ、歯の根管)に問題を抱えているだけでなく、その歯の内部(虫歯と、壊死歯髄の残存)と、歯を支える歯周組織(歯槽骨、歯肉、歯肉溝、歯周ポケット)などにも問題を抱えており、そのすべての問題を解決しなければ、根管治療(歯の神経の治療、歯の根っこの治療、歯内療法)を成功させることは難しくなります。


内部の虫歯と壊死、感染歯髄組織を取り除くと同時に、歯の内部、根っこと、歯の周囲歯肉組織を歯科用レーザーで治療します。


そのあとは、すぐに、仮歯を装着し、歯の内部と周囲の組織の回復を待ちます。

次のアポイントで、根管治療のための歯の周囲組織が回復したら、再度、根管治療で、歯の根っこの先の根尖組織を回復するために、再度歯の根管部分(歯の根っこの部分)の壊死、感染歯髄組織を取り除く治療を行います。


次のアポイントで、歯の失われた部分(セメント質、象牙質部分)を修復し、クラウン(人工ナメル質部分)を修復し健康な歯を取り戻します。


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2016年12月07日

かみ合わせの問題が引き起こす、歯の病気(根管治療、審美歯科)

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前歯の破折や変色歯の治療を行う場合、治療に先立ち、きちんとした検査を行うことが、後々のトラブルや、歯の病気の再発を防ぐことにつながります。

写真の状態が起きた原因は、不正咬合の影響が大きいと考えられます。

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下の歯並びの悪さと、上下の歯のかみ合わせの悪さが、左の前歯の神経を損傷し(咬合性外傷)、歯の神経が壊死し、その後、壊死した歯の神経(歯髄)の中のヘモグロビンが酸化し、歯を黒く変色させ、さらに咬合性外傷が継続して、その歯の損傷を続け、強い咬合力がかかった時に歯の破折を引き起こしたと考えられます。

そのため、もし、その歯の神経の治療(根管治療、歯内療法、歯の神経の治療)を普通に行っても、術後の治癒、予後が悪くなったり、咬合性外傷による歯の損傷が継続し、さらに、外傷性咬合による歯周病(歯槽膿漏)も引き起こすことにつながる可能性が高くなります。


そのため、専門的には、治療に際しては、現在の歯の病気(歯の問題)を改善、治療する共に、現在の歯の病気(歯の問題)を引き起こした原因も、根本的に治療しておくことが望ましい治療になります。


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まずは、きちんとした歯の神経の治療(根管治療、歯内療法、歯の神経の治療)を行います。その際、歯の根っこまで、変色した歯のホワイトニングも、見えない基礎治療として行っておきます。

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その後、前歯の破折や、変色を引き起こした、不正咬合、不正歯列を、歯列矯正、矯正歯科治療で治します。その際に、いったん矯正治療中もなるべく審美的に治療できるよう、矯正治療用の仮歯を入れておきます。

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矯正治療が終わった後、しばらく歯の保定を行います。

この状態で、根本的な治療が完了し、最終の審美歯科治療を行います。

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本来の患者様の口元や歯の固有色を再現して、あえて、セラミッククラウンに色付けを行い治療を完了します。

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術前と術後の口元の比較です。


これで、今後のお口全体の問題の予防治療も含めた治療が行えました。


京都 北山吉川歯科クリニックについて詳しくは公式HPを参照してください。

posted by 北山吉川歯科クリニック at 15:36| 審美歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする