2014年03月03日

かみ合わせの問題(クラックライン、アブフラクション)

かみ合わせの問題は、様々な歯科疾患を引き起こす原因になることがあります。





拡大写真(クリックするとさらに拡大できます。)

かみ合わせから、虫歯、歯槽膿漏(歯周病)、歯の神経の治療、などの問題が引き起こされることがあり、注意深く、定期健診を行ったり、場合によっては、予防的な立場から、かみ合わせの治療を行う必要がある場合もあります。
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2010年10月23日

お口全体から考えた破折歯の抜歯と部分治療(部分矯正)


 当クリニックでは一口腔一単位という考え方の他に患者さんの年齢や生活におけるお口の健康の重要性などを専門家として考え、また、患者さんが望む治療も重要な要素であることを考え治療を勧めるようにこころがけています。

ただし、専門家として診るためには、正確な検査、診断が必要になります。


矢印の一番奥の違和感で来院されました。


違和感の原因は一番奥の歯が割れていて噛むと違和感が出る原因になっていました。
されに、それ以外に悪い箇所がみられるようだったため、精密検査を受けていただきました。



上の丸の拡大レントゲンです。割れていたり、歯の周りの骨をおかしています。

下の歯の一番奥と、奥から四番目が抜歯が必要でしたが、全体検査と全体の診断と、患者さんの希望から、必要な抜歯と必要な修復再建治療を進めていきました。



割れて中が腐っていました。

奥から四番目の歯(この時点では三番目)は矯正時に必要な歯として、しばらく残して治療を進めました。



矯正治療が終わった時点で抜歯をしました。


セラミックの歯で修復再建しました。



 この患者さんの最適な治療は全体矯正ですが、患者さんのこの時点の希望に沿ってなおかつ専門家の立場からも悪くない治療を選択できました。
 また、将来、より良い治療が可能であれば、全体矯正をして、抜歯した、スペースもなくし、全体の歯並びとかみ合わせをなおすことができるように考えて治療しました。
 この時、抜歯をしてインプラントはこの時点でも、将来性を考えてもしないほうがよいと考え、患者さんの希望と一致して、良い治療が選択出来たと思います。

上の患者さんの将来引き続き可能な理想的な治療法の例

抜歯後スペースをなくす矯正の例












北山吉川歯科クリニックの歯科治療についてより詳しくは、クリニックのホームページをご覧ください。
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2009年02月17日

虫歯が何本あるか?

虫歯が何本あるか?という患者さんからの問いに対して、もし、歯科医が正確にお答えしなけらばならない場合、虫歯を正確に発見するための適切な検査がなければ難しいと考えます。

左下の奥歯に穴があいているのに気づいて来院されました。

奥の穴のあいていた歯だけでなく手前の痛みもない歯も治しました。


右下の奥歯

まったく自覚症状もなく見た目も全く問題ないように見える歯を治療しました。


右上の奥歯続きを読む
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2008年11月23日

歯の生え変わりの異常について

 通常、永久歯が生えそろうまでに、よく前歯のすきっぱの状態を心配されてご相談を受けることがありますが、多くの場合永久歯の犬歯が生えてくることで、正常な歯並びになります。
 しかしながら、歯の生え変わりに伴う異常がある場合もあり、かかりつけ医による発育時の生え変わり状態をレントゲンなどでもきちんとチェックしてもらうことがより良いアドバイスを受けることができるといえます。

埋犬歯による歯並びの異常と矯正治療の阻害のため、他医院より抜歯依頼された患者さんのレントゲンです。


埋犬歯による歯並びの異常と矯正治療の阻害のため、当クリニックへ抜歯を依頼受けた患者さんの術前レントゲンです。
黄色い丸の中に生えることができずに埋まったままになり、なおかつ審美的に非常に重要な前歯の歯並びを大きく乱しています。

CT像です。

黄色い丸の中に深く埋まっています。

埋まっていた犬歯を抜歯しました。

15分ほどで迅速に処置するため、出血、腫れも最小限にします。

適切に取り除かれました。この後は、矯正治療できれいな歯並びになることとおもいます。


別の患者さんですが、同じ様に上の真ん中に犬歯が横を向いて埋まっており、前歯の歯並びを乱すと同時に、前歯の根を溶かし、ぐらぐらするようになってしまっています。

適切に取り除き、当クリニックで抜歯手術、矯正、補綴治療を完了し、将来時期を見てインプラントの治療をすることになっています。

このように、永久歯の生え変わりの時期に、適切にチェックを受け、先天的、後天的な異常があっても、さまざまな歯科治療で解決できます。

小児歯科に関する詳しい情報はこちら

また、矯正治療に関する詳しい情報は北山吉川歯科クリニックの
矯正歯科HPへ


posted by 北山吉川歯科クリニック at 08:31| 総合的治療(一口腔一単位の治療) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月17日

アメリカ人のお口

当クリニックに来院し、治療した40代のアメリカ人のお口です。

一人は身内の英語のプライベートレッスンの先生ですが、一部歯が欠けて気になるところがあるということで来院しました。
10代のころに矯正治療も受けておりどちらも歯の健康に感心が非常に高く状態も同年代の日本人と比べるとかなりの差がありました。
また、再治療して感じることは、治療のやり方と、その内容の理解にも違いが感じられました。


正面の状態です。きれいに保たれています。

左の奥歯をアメリカ式の治療方法で治療したのみで、そのほかには問題はありませんでした。
また、その部分も30年ほど前に療を受けたにもかかわらず、普段再治療の際よく見られる、詰め物被せものの中の虫歯は見られず、はずしたその下は全くきれいな状態だったので、同じやり方でまた、同じように、長く持つ治療を行いました。

下の歯も問題はなくきれいに保たれていました。

京都の某一流企業の40代アメリカ人エグゼクティブビジネスマン

正面の状態ですがきれいに保たれています。

上の歯

下の歯 見た目はきれいに保てれています。

しかしながらレントゲンで自覚症状のない要治療歯が見つかリました。
インプラント治療か根管治療の再治療、あるいは抜歯とブリッジ治療が必要なことを伝え、その中の根管治療で十分に治すことができることを伝え、再治療を行った

術前レントゲン(奥から2番目の歯の根の先に黒い影がある)

不完全な根管治療を適切にやり直しました

術直後(根管治療の再治療が適切に行われたことが確認できる)
4回で、歯の根の再治療、土台の補強治療、セラミック冠による治療の完了まで終わりました。

ここで大切なことは、歯の神経の治療には何回も通院することなく、歯の周りの骨を確実に再生させ治療を成功させることで抜歯やインプラントの治療を回避できることです。

2000ドルの治療費がかかりましたが決して高い治療費ではないのではないことを理解してくれ治療の完了も喜んでくれました。
また、こちらも、アメリカ人はその価値をよく理解し、再び治療後よくお手入れしてくれることには感心しました。
posted by 北山吉川歯科クリニック at 15:27| 総合的治療(一口腔一単位の治療) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月15日

良いインプラントの治療を受けるには

良いインプラントの治療を受けるには、当然良い歯科治療を受けることが基本になってきます。

インプラントの治療を受ける際、本当にインプラントで治療するのが適切であるのか?あるいはインプラントや抜歯をせずに自分の歯が残せるのか?をきちんと知る必要があります。

近年、インプラント治療の更なる発達と治療技術の確立により多くの患者さんがその恩恵を受け、生活の質の向上(QOL クオリティーオブライフ)による快適なお口の健康維持が可能になり、また、歯科医も従来非常に難しいといわれるような状態の患者さんにも、機能的にも審美的にも、相当の満足していただけるレベルにまで治療することが容易になってきました。

しかしながら、このような流れの中で、多くの歯科医が歯科医学の基本をマスターし、より歯を残す技術を高めていくことよりも、、インプラントの治療をマスターすることが一種の流行のようになっています。そして、口腔外科の基本すら知らない歯科医がインプラントの手術をしていることすら当然のように見受けられます。

本来、インプラントは歯がない部分に入れるといったものではなく、お口全体のバランスから、必要であるかを考え従来部分入れ歯が果たしていた、残っている自分の歯をより長く残すための目的で行うものであり、多くの残せる歯が適切な治療がなされずに抜歯され、また、その部分以外の虫歯や歯槽膿漏が放置されたままインプラント治療をされるのは、良い治療とはいえないとおもいます。

当クリニックはインプラント治療の本数も年間500本近く治療します、しかしながら、インプラントを回避して再び健全な歯にして、救う歯はその何倍にも達します。
そうして、残っている歯がきちんと治療できてこそ、インプラントきちんと治療できるのではないでしょか?

左下奥歯に2本のインプラント治療がしてあります。

初診時(一見問題ないようですが当クリニックでははじめに精密な検査をします)


セラミックスの冠が被せてある歯が要抜歯、後ろの銀歯が深い虫歯になっています。


右下の問題のある奥歯です

はずすと当然歯が腐っています

健康な歯の質を限りなく残し、根管治療の再治療と虫歯治療で歯を助けます。

術後

この治療した部分を当クリニックで治療していなければまた、この部分もインプラントが必要になっている状態ではなかったでしょうか?
また、左右の奥歯はどちらがきれいに見えるでしょうか?
また、このようなお口の診断ができる歯科医は非常に少ないをおもわれ、また正確に治療できる歯科医はもっと少ないをおもわれる中で、インプラント治療が日本に異常なマーケットといわれている理由のひとつになっているのではないでしょうか?
posted by 北山吉川歯科クリニック at 17:41| 総合的治療(一口腔一単位の治療) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月22日

「一口腔・一単位」治療の実際

ichi-ichi_01.jpgこの写真は、審美的な不満で来院された患者さんのお口の写真です。これまでかなり審美的な要求が強かったことがわかるお口です。一般的に1本10万円はすると言われるセラミックの歯の治療が上の歯だけでも5本も見られます。かなりの費用をかけて治療されたのがわかります。しかし、果たしてこの治療は、患者さんのほんとうの要求(審美)と歯の健康維持に応えているのでしょうか? ichi-ichi_02.jpgこれは先の写真と同じ方のお口の、正面からの写真です。まず、上の前歯4本について。この4本は審美な面からも重要で、人と接する際の印象に大きく影響する歯です。しかし、左右がばらばらで歯ぐきの線もふぞろいで黒くなっています。次に、奥歯について。「噛み合わせ」という機能的な面が重要な歯なのですが、ちょうど右側の奥歯どうしが噛み合っていない、ことが分かります。
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この段階から引き継いだ場合は、どういった治療をするのが良いのでしょうか? そこで「一口・一単位」治療、という考え方が大切になってくるのです。
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以下は「一口腔・一単位」治療の実際例です。 ichi-ichi_03.jpg(1)まず、詳しい検査をします。検査項目の一つとして、左の写真のような検査をします。これは「顔と口のバランス」「あごの関節と口のバランス」を調べる検査です。専門の装置を使って、審美面と機能面と両方のチェック行います。これは、患者さんにとって、その両面から最善と言える治療を行うためです。 ichi-ichi_04.jpg(2)検査結果に基づいて正確な診断を行ない、治療計画を立て、「口腔模型」を制作します。 ichi-ichi_05.jpg(3)写真のように、口だけでなく歯の実際の噛み合わせやあごの動きまでも精密に再現します。 ichi-ichi_06.jpg(4)口腔模型は「治療前」と「治療後」の2つについてそれぞれ、歯並びを比較・予測しながら歯科医自身がみずから制作しす。写真の右が「治療前」、左が「治療後」の予測模型です。この「治療後」の方の模型が、治療が目指す「ゴール」に該当します。確実なゴールを見つけることができて初めて確実な治療をスタートできるのです。このような治療方法が「一口腔・一単位」と呼ばれています。





(術前)
精密な検査により2本の要抜歯の歯を含む12本のよう治療歯がありました




(術後半年の検診時)
一本の抜歯もせず、虫歯と歯槽膿漏を完治させ定期健診に来院してもらっています




(術後4年の検診時)

このような検査、診断、治療と術後の定期検診の進め方で新たな虫歯や歯槽膿漏を予防することで最初の写真のようなお口の悪化を防ぎ健康で若々しい口元をたもつことができるとおもいます。
posted by 北山吉川歯科クリニック at 14:07| 総合的治療(一口腔一単位の治療) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月21日

「一口腔・一単位」治療とは

「一口腔・一単位」という治療方法は「すべての検査と治療が予防治療である」という発想に基づくものです。具体的には、「前歯と奥歯のバランスの調和を保つことにより、より快適で長持ちのするお口にする」という治療方法です。

「一口腔・一単位」治療は、決して目新しい方法ではありません。欧米では、数十年も前から行なわれているやり方です。特にアメリカは「歯科治療の先進国」と言われていますが、それは「一口腔・一単位」治療を早くから行っている所以でしょう。

松井選手がニューヨークヤンキースに入団した際に、歯の検査で問題が見つかったというニュースを聞いた方も多いと思います。歯の治療のために、松井選手は球団からそのための休暇をとらされたのです。このエピソードは、アメリカ人の歯に対する関心の高さのあらわれと言えます。
posted by 北山吉川歯科クリニック at 20:00| 総合的治療(一口腔一単位の治療) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする